「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」
1988年公開、映画ドラえもん第9作目です。
私は2歳になりました!この映画くらいから、子供のころに見た記憶があるような…
だいぶ絵が綺麗になってきて、大山ドラえもんの感じが出てきました!平成ドラえもんアニメの顔になってきている気がしますw
大長編ドラえもんは、「宇宙小戦争」のスターウォーズのようなオマージュ作品がありますが、今回は「西遊記」の物語をベースに作られています。誰もが知っている西遊記をドラえもんアレンジで楽しめるのがいいですよね!
もしかしたら、「パラレル西遊記」で西遊記の物語を知った子供がいるかもしれません。最近は、昔話やおとぎ話、童話などをアニメで見る機会って少なくなったよなぁ…
パンフレット
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1988
当時のパンフレット(ミニ)は、映画の紹介とストーリーのあらすじ、藤子先生からのメッセージが掲載されています。
いつも思うのですが、このパンフレットって映画を見る前に見たら壮大なネタバレになるのですが、当時どのタイミングで購入していたのだろうか。私は、パンフレットを映画を見る前に買ったとしても、家でじっくり読む派なので問題ないのですが。
あらすじ
のび太は、夢の中で孫悟空になっていたが、ドラえもんに似た釈迦様に捕まってしまい、「勉強第一」のお札を貼った巨石に封印されてしまった。
西遊記の劇の練習の最中に居眠りをして夢を見ていたのび太だったが、夢とは違い、劇の役は「村人その1」という役で、孫悟空役は出木杉くんだった。のび太は「孫悟空の役は本物にそっくりな人がやるべきだ」と主張する。
孫悟空が実在することを証明するため、のび太は一人でタイムマシンに乗り、三蔵法師が旅をしていた時代へと向かう。向かった先で、のび太そっくりの孫悟空を目撃し、さらに旅の少年に孫悟空と間違えられたのび太は、孫悟空は実在し、自分にそっくりなことを確信する。孫悟空がいなかった場合「ドラえもんの道具を使い放題」という約束をしてしまったのび太は、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、ドラえもんと共にもう一度同じ時代と場所に向かおうとするが、タイムマシンのコンピューターでは±24時間の誤差があると言われ、先ほどとは違う場所についてしまう。
事情を知らないドラえもんにのび太は説明するが、実際にいるはずのない孫悟空に会えるはずがないと言われ落胆する。仕方なく「ヒーローマシン」を使って、のび太自身が孫悟空になりきってもらうも、調子に乗ってしまい、正体がバレてしまう。
結局、ドラえもんの道具を使い放題にされてしまい、ジャイアンがタイムマシンの操縦をする中でのび太とドラえもんは喧嘩になってしまう。
現代に戻ると、学校のみんなも家族も妖怪になっており、人間は妖怪によって滅ぼされた世界になっていた。原因は、孫悟空に会いに向かった時代で開けたままにしていた「ヒーローマシン」から、ゲームの世界の妖怪たちが現実世界に飛び出してしまったことだった。妖怪たちは、現実世界で三蔵法師を殺し、人類までも滅ぼしてしまい、歴史が変わってしまったのだった。
ゲームから飛び出した妖怪たちを一匹残らず回収し、元の人間の世界に戻すため、のび太たちは「ヒーローマシン」で西遊記のキャラクターになりきり、唐の時代へと向かう。
感想 (ネタバレ有)
はい、またやってくれましたね。
ドラえもんによる歴史改変。完全に時間犯罪者ですよ。
タイムマシンのコンピューターも言っていますが、タイムトラベルの規定では故意または過失による歴史改変は…(ここでドラえもんによって、音声を切られる)
どうやら、今回もタイムマシンが世界線を超える話をしないといけないですね。
「魔界大冒険」「鉄人兵団」でも話題にしたタイムマシンの性能についてです。
気になる方は「鉄人兵団」の記事を参考にどうぞ!
さて、今回はドラえもんたちが唐の時代へと向かい、そこでゲームの妖怪が現実世界に飛び出したことで、歴史が変わってしまい、世界線が変わります。
ジャイアンが高笑いしながら現代に帰るときには、すでに世界線が変わっているということですね。この時点で、タイムマシンは「元の世界線」に帰るのではなく、「妖怪に支配された世界線」へと向かっているわけです。
このあと、ドラえもんたちによって牛魔王を倒し、元の世界に戻るわけです。なので、未来は変わらないから、ドラえもんもタイムマシンも歴史改変の影響は受けないということでしょうか。
しかし!ここで重大な問題が!!!
「元の世界」では、孫悟空は存在しません。でも、ドラえもんや孫悟空となったのび太が三蔵法師を助けたという事実はそのままなのです。
そのため、「元の世界」では孫悟空は存在しませんが、「元に戻した世界」では三蔵法師は孫悟空に助けられた事実は残ったままなので、孫悟空は実在することに!!!
のび太くんは嘘つきじゃないですねw
強引なこじつけですが、ドラえもんのタイムパラドックスに関しては、かなり複雑なのでまた記事にしたいと思ってます。
どうも本編と話が逸れてしまいましたが。
今回の見どころは、西遊記を舞台にしているということで妖怪との戦いがいいですね!特にBGMが好きです!かっこいいですよね!!
前半では、のび太のパパ、ママ、学校の先生まで妖怪になってしまい、「魔界大冒険」以来のトラウマシーンです。いや、怖い過ぎるんですよ妖怪の描写が。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1988
個人的にトラウマなのは、羅刹女ですね!めちゃくちゃこわくないですか?
牛魔王はそんなに登場しないし、なんかでっかいボスだなーって感じなんですけど、羅刹女は声も顔も恐ろしいんですよ。完全にトラウマです。
一番いいところで登場してくれるドラミちゃんは、三蔵法師が「観音菩薩様」と間違えるくらいに、神々しくて可愛いので、余計に羅刹女の怖さが…
あと、これは完全に個人的な感想なんですが、私が大好きな「最遊記」という漫画がありまして、その漫画に出てくるキャラクターが全員超絶イケメンなんですけど、中でも「玄奘三蔵」が一番大好きなんですよ!!!
©峰倉かずや・一迅社
ああ、なんて神々しいのでしょうか…
主題歌
エンディングテーマ・挿入歌「君がいるから」
作詞 – 武田鉄矢 / 作曲 – 山本康世 / 編曲 – 都留教博
歌 – 堀江美都子、こおろぎ’73
この曲はめちゃくちゃ好きで、カラオケで絶対に歌う曲の一つです!
とにかく曲がかっこいいです!中国っぽいとか一切ありませんwインストアレンジが劇中に流れますが、テンションあがりますよ!!
おまけ
私のお気に入りシーンはこちら
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1988
よくあるシーンですね。学校帰りに「またあとでー!」なんて声をかけて、それぞれ帰宅するシーンです。このあと、だいたいみんな空き地に集合しますw
今回は、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、出木杉くんの4人なんですが、ちょっとおかしいと思いませんか?
十字路で4人がそれぞれ分かれます。それはいいんです。
学校から4人一緒に帰ってきた道は一体どれなんでしょう?誰か一人は引き返すことになるってことなんですかね!?
一体、誰が来た道を引き返しているんでしょうかwww
すごく細かいのですが、つい、気になってしまって。
今回の記事、あんまり本編と関係ないことしか書いてない気がします。
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