「ドラえもん のび太と鉄人兵団」
1986年公開、映画ドラえもん第7作目です。
ついに私が生まれた年です!ついに誕生しました!
前作の「宇宙小戦争」に続いて、今作も戦闘ものですね。宇宙からやってくる鉄人兵団と戦いますが、またまた無謀な戦いを挑む子供たちですね。地球を救ってくれます。
この記事を書くために改めて見直したのですが、もう涙涙涙で、こんなに泣ける映画だったっけ?と思うくらいに泣けました。大人になってから見るとまた違うんですよね。何回も見て、ストーリー丸暗記してるのに。
2011年に本作のリメイク版「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」が公開されています。
パンフレット
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1986
当時のパンフレット(ミニ)は、映画のキャプチャなどが大きく掲載されていて、ちょこちょこっとあらすじが書いてあります。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1986
こちらはパンフレットの一部分ですが、ミクロスとリルルの服のデザインが本編と異なるので、これはキャプチャではないようです。なんなんだこのカラフルなミクロスはwww
あらすじ
スネ夫のいとこが作ったプラモデル「ミクロス」を自慢されたのび太は、「乗れるようなでっかいの作るぞ!」と宣言してしまう。ドラえもんに助けを求めるも喧嘩になり、逃げるドラえもんを追って北極に行くと、そこで巨大なロボットの部品を拾う。
偶然発見したロボットの部品を持ち帰り、次々と送られてくる謎のロボットの部品。鏡面世界を作り、組み立てたロボットを「ザンタクロス」と名付け、実際に乗り込んで遊ぶのび太たちだったが、ザンタクロスには恐ろしい兵器が装備されていた。
ザンタクロスのことは秘密にすると誓ったのび太だったが、大きなロボットを探す謎の美少女リルルが現れ、うっかりザンタクロスのことを話してしまう。のび太はザンタクロスをリルルに返し、さらに鏡面世界の入り口である「お座敷釣り堀」を貸してしまう。
その夜、裏山に落ちる謎の光を見たのび太は現場に行ってみると、そこには「お座敷釣り堀」が置いてあり、光を追って入った鏡面世界では、リルルやたくさんのロボットたちが何かを建設しているところだった。それは、宇宙の惑星メカトピアから派遣されたロボットであり、地球の人間を奴隷として捕らえることを目的とした地球侵略作戦の前線基地だった。
真相を知ったのび太とドラえもんは、間一髪のところで逃げることが出来たが、既にメカトピアから地球に向けて鉄人兵団が出発したことを知る。地球の危機を救うため、ジャイアンとスネ夫とともに鉄人兵団を迎え撃つことにする。
感想 (ネタバレ有)
前作「宇宙小戦争」に続き、なかなかハードな戦いをさせられる少年たちですね。
宇宙の彼方からやってくる鉄人兵団と戦うんですよ?しかも、子供3人と猫型ロボット1体で。(しずかちゃんは戦闘に参加しないので人数に含みません)
「海底鬼岩城」でも活躍したショックガンや空気砲などの武器で、あれだけの兵団と対等に戦えるのであれば、何故「大魔境」のあの犬の軍隊に勝てなかったんだ?と。敵のインフレがすごいですが、スケールが大きいほうが面白いので気にしないでおきましょう!w
前作では、本物の軍隊にラジコンで立ち向かったわけですしねw
さて、今作は男の子の大好きなロボットが活躍します!ザンタクロスかっこいいですよね!デザインの色から「機動戦士ガンダム」をイメージする人も多いのではないでしょうか?(私は最初に見たとき、ファーストガンダムかと思った)
初代ガンダムは1979年にアニメ放送が開始されています。ちなみに、私の母は高校時代、ガンダムにドハマりしていたそうです。1986年に親世代の年齢だった人は、逆にガンダムを見ていないのか?この映画は1986年公開ですので、1986年に35歳の人は、1979年のときに28歳…うーん、当時28歳でガンダム見てたのかなぁ…
話が大きくそれましたが、
今作の一番の見どころは、戦闘でもなく、ロボットでもなく、しずかちゃんなんです!あと、個人的にミクロスも嫌いじゃないです。
紅一点のしずかちゃんは、鉄人兵団と戦いません。リルルと友情関係を築き、鉄人兵団を止めるために過去のメカトピアに行って、神様になんとかしてくれと頼みに行くわけです。この閃きも素晴らしいですし、きちんと鏡面世界から現実世界に戻って、タイムマシンに乗って、過去のメカトピアに向かうという段取りの良さはドラえもん以上です。もはや、出木杉くん並の頭の良さですよ!!!
また、タイムマシンは大長編シリーズの中で何度か改良されますが、今作の段階では手動操作(音声認識機能搭載前)であるにも関わらず、しずかちゃん運転してます。すごい。
さて、ここで一つ気になるのが「タイムマシン」の性能についてです。
ドラえもんのタイムマシン、有能過ぎませんか?
「恐竜」でドラえもんから説明があった通り、タイムマシンには大きく「空間移動機能」と「時間移動機能」が搭載されています。この二つの機能によって、行きたい「場所」と「時間」を設定するだけでそこに行くことができます。
「時間移動機能」は、その名の通り、時間の移動が可能なので、過去にも未来にも自由に行くことが出来ます。今回、私が注目したいのは、「空間移動機能」です。
この空間移動の定義が曖昧なのは、今作「鉄人兵団」では宇宙の彼方までワープしてます。なんとタイムマシンはワープできるんです!!!
ドラえもんの世界で度々出てくるワープは、空間歪曲型のワープが主となっていると思います。そのため、今回メカトピアまでのワープもこの空間の歪みを利用したと考えます。しかし、今回はここに時間移動も加わることになってますね。ドラえもんのタイムマシンは、空間移動と時間移動を同時に行っていることになります。ややこしい。
空間移動と時間移動を同時に行うって、え?何次元??
しかも、「魔界大冒険」では、魔法世界から現実世界の過去に移動をしています。つまり、世界線も越えられるわけなんですよね!(実際には、過去を変えることが出来ずに魔法世界が出来てしまったので、世界線は変わらないかもしれない)
タイムマシンは、宇宙の彼方へのワープも別次元の世界への時間移動も可能である。
こんなハチャメチャな性能でいいのだろうか。どこから突っ込んでいけばいいのか、理系に詳しい方、助けてください。
と、作品の内容とはあまり関係のない感想になってしまいましたw
鉄人兵団に勝てるわけないので、しずかちゃんの作戦はナイスだったのですが、どうしてもタイムマシンのことが気になってしまって、しかもタイムパラドックス…
そんな細かいこと気にしなければ、最後のリルルとの別れのシーンは感動しますよ!涙が出る機能がついてる人間で良かったです!!!
主題歌
エンディングテーマ「わたしが不思議」
作詞 – 武田鉄矢 / 作曲 – 菊池俊輔
歌 – 大杉久美子
今回は武田鉄矢さんの歌声ではないのですが、大杉久美子さんの歌声は素晴らしいです。女の子二人が主役のようなものなので、女性の歌声でよかったと思います!!アニメのドラえもんのED「青い空はポケットさ」の優しい歌声も好きです!!
おまけ
私のお気に入りのシーンはこちら
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1986
毎度おなじみ、あわてて道具を出すドラえもん。ちゃんとポケットの整理しとけよ!
しかしながら、今回は整理どころか、まさかのネズミがポケットから出てくるというwww
なんでポケットにネズミ入れてるの?え?しかも、このあと出てくるのは「茶碗いっぱいの白米」ですwwwもうなんでも出てくるやん!
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