「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」
1985年公開、映画ドラえもん第6作目です。
1977年公開映画「スター・ウォーズ」シリーズをイメージするかのようなタイトルですよね。実際に、「スター・ウォーズ」をオマージュしているとも言われています。宇宙での戦いや、自由同盟の基地などは、まさにあの反乱軍を想像させてくれます!まぁ、さすがにライトセーバーは出てこないんですけどね。
公開当時、私は生まれていません。(来年生まれます!)
この映画はリメイクされていませんが、今後リメイクはあるのでしょうか?
主題歌が素晴らしいので、そのまま主題歌だけは使ってほしいものです!!!
パンフレット
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1985
当時のパンフレット(ミニ)は、映画のあらすじが簡潔に書いてあります。どんどん簡潔になているというか、ほとんど説明文もなくなっています。
映画のキャプチャが多いのですが、若干映画にはないシーンもあります。おそらくですが、原作に描かれているシーンをアニメ化したもの?があるので、パンフ用なのか制作の段階で作られたシーンなのか。謎です。
あらすじ
のび太、スネ夫、ジャイアンの三人は、スネ夫の趣味のラジコンを使った特撮映画を作っていたが、ちょっとのミスが原因でのび太は仲間外れにされてしまう。そこで、ドラえもん、のび太、しずかの三人でスネ夫たちに負けない映画を作ろうと意気込む。
撮影中に謎の宇宙船を発見したのび太たちは、ピリカ星からやってきた小さな少年パピと出会う。スモールライトで小さくなって、パピとともに楽しく過ごす彼らだったが、突然クジラ型の宇宙船が現れ、スネ夫たちの映画セットを攻撃、破壊して去っていく。
クジラ型の宇宙船は、ピリカ星から亡命してきた大統領であるパピを追って、地球にやってきた情報機関PCIA(ピシア)だった。ピリカ星を支配している独裁者ギルモアに追われるパピを守ると約束したのび太たちだったが、PICAの長官ドラコルルにしずかを人質に取られてしまい、スモールライトまで奪われてしまった。パピは、しずかの身柄と引き換えに自分の身柄を引き渡し、ピリカ星へ連行されてしまう。
ドラえもんたちは、スモールライトを取り戻し、囚われたパピを救うために宇宙の彼方にある「ピリカ星」へと向かうのであった。
感想 (ネタバレ有)
今作は、ドラえもんマニア(?)の中でも有名な悪役「ドラコルル長官」が登場します!メインゲストのパピよりもドラコルルのほうが人気なのでは?
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1985
何とも悪そうな顔してますよね、こいつが本当に悪いんですよ。ピリカ星の独裁者ギルモア将軍の側近であり、情報機関PCIAの長官であるドラコルルの凄さを簡潔にまとめます。
①亡命したパピの宇宙船の信号を追って地球に来る
広い宇宙を彷徨っていたパピの宇宙船、この信号を発見して、未知の惑星である地球まで追ってくることが出来るんですよね。すごい科学力。
②未知の惑星地球でのスパイ活動
小さい彼らからしたら、地球なんて無茶苦茶広いですよね。ピリカ星何個分だよってくらいの広大な星で、的確に日本の、東京の、のび太の家に狙いを定めるわけですよ。しかも、最終的にはパピの隠れていた壁掛け秘密基地にたどり着くという。すごいスパイ。
③スモールライトを強奪する
「スモールライトがないと元の大きさに戻れない」という設定を見抜いて、それを強奪するという洞察力。22世紀のドラえもんもびっくり。
④ピリカ星に潜入したことを見破り、泳がせて地下の秘密基地を発見
⑤無人戦闘艇に発信機を忍ばせ、衛星基地を発見
完全にドラえもんたちの行動が裏目に出てますよね。彼らが動けば動くほど、自由同盟が追い詰められるという。すごい策略。
⑥ラジコン戦車の弱点であるアンテナを見つける
そもそも隠してあったラジコン戦車を見つけて、しかもそれを分析して弱点をわずか数時間で発見するという。むしろ、PCIAの技術者が有能。
大長編ドラえもんに登場する悪役の中でも「最強」と言われるだけありますよね。そもそも、ギルモア将軍もドラコルル長官も、大人でありプロですからね、子供が勝てる相手ではないんですよ!!しかも、ピリカ星の科学技術は宇宙船や翻訳ゼリーを生み出すほどなので、地球の22世紀に匹敵する科学力なんですよ。
子供のラジコンで勝てるわけがない!!!
こちらの記事は、そんなピリカ星とギルモア将軍について考察してあるのですがとても面白いです!まぁ、子供向けの物語を真剣に考えるなとは言わないでくださいw
そんな悪役の活躍が目立つ映画ですが、今作ではスネ夫の活躍がとても魅力的です。
映画撮影のシーンで、骨川家の財力の凄さと出木杉君の才能を見せつけられることになりますが、小学生のスネ夫が作るラジコンが半端ないんです。そして、その半端ないラジコンの戦車を改造して、「本当」の戦争で戦います。ピリカ星での戦いは遊びではないので、そりゃスネ夫くんだって怖気ついて当たり前ですよ。
そこで、何故か男気をみせるしずかちゃん、を守るスネ夫くん。
いやぁ、なかなか良く出来てる演出ですよね!無人戦闘艇との戦いに勝利した二人の顔つきは全然違いますもん。自ら志願して敵地に乗り込むとか、ジェダイもびっくりですw
そして、私が個人的にこの映画で一番好きなのは「ロコロコ」です!ロコロコ、可愛いですよね!おしゃべりが止まらないのがまた可愛いw
ロコロコを演じている三ツ矢雄二さんは、他に、
海底鬼岩城「水中バギー」
鉄人兵団「ミクロス」
パラレル西遊記、日本誕生「タイムマシン」
と、ロボットや機械の声を演じています!どれもよくしゃべるキャラクターばかりです!
大長編ドラえもんではそんな脇役を演じてくださっていますが、三ツ矢雄二さんは「タッチ」の上杉達也の声優さんなんです!(すいません、ロコロコが好きな理由がタッチの上杉達也が大好きだからとか、そんな理由で本当にすいません。)
この映画を見るときは、ぜひロコロコの声にも注目してみてくださいね!
主題歌
エンディングテーマ「少年期」
作詞 – 武田鉄矢 / 作曲 – 佐考康夫
歌 – 武田鉄矢
劇中、自由同盟の地下組織で歌われているシーンですが、何故指がないのにギターが弾けるのか気になってしまいます。が、とにかくこの歌は素晴らしいです!!大人になってから聞くと、より一層深みがわかります。武田鉄矢さんの歌詞は本当に素晴らしい。
少年が大人に成長することを歌っているのですが、スネ夫の成長と重なっているような感じがします。でも、大人にはなりたくないんですよね、うん、深い歌詞です。
おまけ
私のお気に入りのシーンはこちら
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1985
今作イチオシのスネ夫くんがテレビゲームをしているシーンです。骨川家の財力から考えると、当時の最新のゲーム機だったに違いありません!!
コントローラーがないので、ファミコンではないですね。ファミコン(ファミリーコンピューター/任天堂)が発売されたのは1983年ですが、原作は1984年8月号から連載開始していますので、これは「カセットビジョン」でしょうか?
カセットビジョンは、エポック社が1981年7月30日に発売したカセット式の家庭用ゲーム機。
ファミリーコンピュータ(ファミコン)が登場するまでの2年間に日本で最も売れた家庭用ゲームハードである。それまでのゲーム機の中では群を抜く40万台[1][2]から45万台[3][4][5]を売り上げ、1983年9月時点では日本で一番売れていると評されていた
むむむ、映画のワンシーンだけでは何とも言えませんが、カセットビジョンが一番有力なのではないでしょうか?ちなみに、原作では違うゲームをしているように見えます。映画では、シューティングゲームのように見えますね!当時の最新ゲームでしょうか?
大長編ドラえもん6⃣ のび太の宇宙小戦争
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1985
いろんな最新ゲームを買ってもらえるスネ夫くんなので、もっといいゲーム機なのかもしれないですね!それよりも、映画撮影に使用していた爆発のセットこそどうやって手に入れたんだろう?あれも自作なんだろうか、、、
→ 次作はこちら
コメント
初めまして。映画ドラえもんの宇宙小戦争を知って好きでリメイクして欲しい人に質問します‼どういう風にして欲しいですか?
(1)カットして欲しいシーン
(2)追加して欲しいシーン
(3)変更して欲しいシーン
(4)リメイク版の序盤
(5)リメイク版の中盤
(6)リメイク版の終盤
(7)リメイク版の前ドラえもん映画の後の予告編
(8)旧作で府に落ちないシーン
(9)旧作の好きなシーン
(10)旧作のトラウマシーン
(11)リメイク版の作画
(12)リメイク版の監督
(13)リメイク版のゲストの声優
(14)旧作に出なかった道具
こんにちは!コメントありがとうございます!
なかなかエモい質問ですが、全てお答えします!
>(1)カットして欲しいシーン
映画ではどのシーンも素晴らしいんですけどね!自由同盟の地下基地で、主題歌の「少年期」が流れるシーンがあるんですけど、あの演出も大好きなんですがあのシーンをもう少し短くすれば他のシーンが増えそうです!
>(2)追加して欲しいシーン
パピくんがのび家の夕飯をご馳走になるシーンは追加してほしいです!米粒は20粒でいいかな?
>(3)変更して欲しいシーン
最後のドラコルルとの戦闘ではジャイアンが上着を脱いで馬乗りになり、そのまま海に突っ込むのですが、ここは原作通りみんなで戦車攻撃に変えたほうが迫力ある気がします!
>(4)リメイク版の序盤
>(5)リメイク版の中盤
>(6)リメイク版の終盤
最近のドラえもん映画では、友情お涙頂戴ストーリーが多いので、今作もリメイクされるとそうなるんでしょうかね?基本的なストーリーに変更はないとは思いますが、独裁者=北朝鮮のイメージがあるのでこの辺りの設定は変更あると思います。また、ドラコルル長官のあくどい策略が素晴らしいのが本作の特徴ですが、リメイク版ではそこがなくなると思います。もっと子供向けというか、わかりやすい設定?になりそうw
>(7)リメイク版の前ドラえもん映画の後の予告編
「きっと僕たちが助けに行くからね!」のび太くんのセリフは絶対にある。
>(8)旧作で府に落ちないシーン
映画版では、原作にあった重要なセリフが抜けているところがあったのですが、一応筋は通っているので気にはしません。(スモールライトの解除光線や、スネ夫の決戦前の戦車整備など)
>(9)旧作の好きなシーン
なんといっても、「少年期」が流れるシーンですよ!!!(主題歌が大好きなだけです)
>(10)旧作のトラウマシーン
無人戦闘機が攻め込んできて、スネ夫くんが倉庫?に隠れているシーンです。トラウマとまではいかないですけど、宇宙の戦闘で死ぬとかこわいですよね。普通に。
>(11)リメイク版の作画
パピとゲンブの目をキラキラにしてほしくないですwww
>(12)リメイク版の監督
>(13)リメイク版のゲストの声優
この辺りはこだわりはないので、誰でもいいですよ。リメイク版に関しては、どの作品も旧作を超えるとは思っていませんので。
>(14)旧作に出なかった道具
原作とほぼ同じ(名称が違うのがあったかな?)なので、特にないと思います。