「ドラえもん のび太の大魔境」
1982年公開、映画ドラえもん第3作目です。
今回の冒険の舞台は地球です!アフリカの秘境を探検します!
やっと地球に戻ってきた感じですね、ドラえもんが被っているキャンピングハットが可愛いです。気分って大事ですからw
ちなみに、公開当時、私は生まれていません。(前作に続き)
2014年にはリメイク版「ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~」が公開されています。
パンフレット
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1982
当時のパンフレット(ミニ)は、ドラえもんの言葉で映画のあらすじを説明してくれます。
今までミニ付録があったのに、今回は何にもないので残念、、、
編集がとても上手で見やすく、ドラえもんの話し言葉で解説してくれるので読み応えはありますw
あらすじ
地球のすみずみまで人間が探検し尽くしてしまった!まだ誰も見たことのない神秘と謎に満ちた魔境や秘境を探すドラえもんとのび太は、アフリカのヘビー・スモーカーズ・フォレストの中に隠されていた謎の巨神像を発見する。野良犬のペコとともに、巨神像の謎を解くため、冒険に出発する5人。
彼らが辿り着いたのは外の世界から切り離された環境で進化した犬の国「バウワンコ王国」そして、ペコの正体は、バウワンコ108世の息子クンタック王子だった。
しかし、王国は大臣のダブランダーに支配されていた。外の世界への侵略を企んでいて、封印されていた古代兵器の開発を進めていた。
ペコとドラえもんたちは、王国の危機を救うため巨神像へと向かう。
感想 (ネタバレ有)
今回の舞台は春休み。せっかくの休みを有意義に過ごそうというジャイアンの提案から物語が始まります。
3作目にして、ついに出木杉英才くんが登場します!
謎の巨神像を発見したドラえもんとのび太は、正体を突き止めるために出木杉くんに写真を見せます。そして、「ヘビースモーカーズフォレストっ!!」とドヤ顔決めてくれる。
以上ですwww有名なセリフですよねー。
今作の主人公は、ジャイアンです!!最初から最後までジャイアンの物語です。
前作「宇宙開拓史」では活躍が少なかっただけに、心優しいジャイアンとわがままで俺様主義のジャイアンのすべてが詰まっているといっても過言ではありません。
起 探検隊のリーダーとして
謎と神秘を求めて探検に出かけたいジャイアン。まさに男の子の夢とロマンのかたまりです。ペコが発見した巨神像の謎を解くため、ジャイアンは探検隊のリーダーとなります。
ドラえもんが「出前電話」でアフリカにお昼を出前しようとした際は、「探検ムードがぶち壊しになる!」と使用を禁止します。まぁ、かあちゃんに会いに行く探検隊なんて見たことも聞いたこともないんですけどねw
承 探検なんておしまい
猛獣に襲われて、すっかりやる気をなくしたジャイアン。ここは、まさにジャイアンというか、自分の思い通りにならないから機嫌を損ねてしまいます。探検に期待をし、困難に立ち向かう自分を想像していたのに、思い通りにいかなかった。ドラえもんの道具で猛獣を倒すことはインチキだと言います。ここまでのジャイアンはいつも通り「俺様」のジャイアンであり、みんなもしぶしぶ彼の言うことを聞いています。(聞かないと怒るから)
転 全部俺のせい
ピンチに陥る探検隊一行。船が転覆してしまい、どこでもドアはワニに食べられ、助けてくれた村の人に追い出され、途方に暮れてしまいます。ジャイアンは「全部俺のせいですよ!お前らの顔に書いてある!」と言って、拗ねてしまいます。
うん、そうなんです、すべて彼のせいなんですよねwww
特に、船のシーンでは、スネ夫から無理やり舵を奪う → 舵を忘れてワニを気にする → 船が岩にぶつかり転覆するのは、1から10までジャイアンのせいです。ここまでの災難は、本当にジャイアンのせいなんですよね。ここまでひどく表現しなくてもいいんじゃないかと思うくらいです。
結 男らしく
ペコの正体がわかり、王国の危機を救うため奮闘するも追い詰められる彼ら。火の海となる森の中でペコはドラえもんたち5人にお礼を言い、あとは一人でやると立ち去ります。しかし、ジャイアンが立ち上がり「ペコだけじゃダメだ、俺も行く」と言い残し、ペコのあとを追います。
ここで印象的なのは、しずかちゃんの言葉ですね。「彼なりに責任を感じていたんだわ。だから、男らしく、あんな風に、、、」と、不器用な彼の心を代弁してくれています。
純粋に探検がしたかった、自らの力で困難に立ち向かい乗り越えていきたかった、それなのにうまくいかない。最後にその責任をとる形でペコについていくのは、まさに男らしいといえるでしょう。
最初から最後までジャイアンにフォーカスを当ててみると、いかに彼が傲慢で我儘で自分勝手なのかよくわかります。けれども、彼の不器用なところや、本当は責任を感じて泣いてしまう気持ちというのは、大人になってからこの映画を見て理解できました。
そもそも、最後のシーンがかっこよすぎて、今までのが帳消しになるくらいにかっこいいんですよね。ずるい。
個人的に、大魔境=ジャイアンの物語という認識が強く、他の感想が見当たらないです。
主題歌
エンディングテーマ「だからみんなで」
作詞 – 武田鉄矢 / 作曲 – 菊池俊輔
歌 – 岩渕まこと(コロムビア・レコード)
この曲は劇中で使用され、ペコが一人で立ち去るシーンで使われます。曲の歌詞がジャイアンの気持ちにとても合っていて、感情移入しやすくなっています。まさに、この映画の一番の盛りあがりシーンですね!!
何回見ても、始まりの「♪だから~ぼくは、よわむしなんだ~」で涙腺崩壊するくらい、歌に助けられます。素晴らしい。
おまけ
私のお気に入りのシーンはこちら
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1982
しずかちゃんファンの方、お待たせしました。
もはや、ドラえもんでおなじみとなっている「しずかちゃんの入浴」シーンです。
先取り約束機で「明日、必ずお風呂に入るから」と約束してお風呂に入った気持ちになるしずかちゃんですが、珍しくシャワーではなく、浴槽に入っているシーンです。
そして、なんと、しずかちゃんの〇〇〇まで露わになっている貴重なシーンです!
なかなかここまで見せてくれるのは、最近だと「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」のアスナの入浴シーンくらいしか思い当たりません。
けっこうどうでもいいお気に入りですいません。
→ 次作はこちら!